
吉住モータースというのは
何人かの俳優をマネージメントしている会社で
写真はその社長の吉住太日志である。
見かけ通りのお人好しで、
誰に騙されたのか某大手化粧品会社を辞めて
第三舞台のマネージャーに転身し現在に至る。
所属俳優に
池田成志、
木野花などがおり、
あ、そうそう「身震いがするのう」のセリフで一部で有名な
瀬川亮もここに所属している。
さて、その吉住はしばらく前に私の会社にやってきて
芝居のチラシを二枚突きつけ、どっちか見に来いと迫った。
これはなかなか賢い作戦だった。
単に見に来いと言われたら、嫌だと言う。
近ごろ面白い芝居なんぞ滅多にあるものではない。
見なくてもそのくらいは知っている。
しかし、吉住は二者択一で迫ってきた。
結果、選んだのが「
七人は僕の恋人」という
作/演出宮藤官九郎の芝居だった。
しかし、見る前からつまらないと決め込むのもどうかとは思うが
ひとりでつまらない芝居を見る気がしなかった。
岡田優という23歳の役者につき合ってもらった。
その岡田の芝居も私は見たことがない。
どうもいかん、人非人だ。まあいいか。
芝居は前半コントで後半が池田成志のワンマンショーで
演劇という類のものではなかった。
終演後に吉住が言った。
「楽屋へ行ってやってください」
嫌だ、行きたくない。成志の顔を見て何を言えっていうのよ。
「死ぬなよって言ってやってください」
確かにそうだ。
中盤の立ち回りでさんざん動かされた揚げ句、
あの後半の歌って踊る歌謡ショーは体力の限界を超えている。
そうだ、死ぬなよなら言える。
素直に楽屋へ連れて行かれ、パンツ姿の池田成志に
死なないようにね〜とひと言声をかけて
吉住と岡田優と焼酎を飲みに行った。
吉住は賢いし気の置けない奴なので
いくら芝居の招待券とチラシを持って来られても
どうせつまらないから行きたくないと
私は正直に言い続けて来たのに
どうも今回は吉住の作戦に釣りあげられてしまったんだな〜(さ)
*吉住モータース
http://www.y-motors.net/