むかしスサノオが旅人のなりをして一夜の宿を乞うたことがあったが
村では誰も泊めようとはしなかった。
しかし蘇民将来という貧しい人だけはスサノオを家に入れ
粟の粥を炊いてもてなした。
翌朝、スサノオはその正体をあらわし
「疫病が流行ったときは蘇民将来の子孫であると名乗り
茅の輪を腰につけていれば災厄を免れるだろう」と言って去った。
後に本当に疫病が流行ったが
蘇民将来の子孫だけは疫病を免れて繁栄した。
上の写真は山本高史にもらった
祇園祭の厄よけ「ちまき」ですが
「ちまき」には上記のような由来があります。
この伝説におけるスサノオは
インドの神牛頭天王と同一視されます。
八坂神社の祭神は、現在
素戔鳴尊(スサノオ)、稲田姫(クシナダヒメ)、八柱御子ですが
明治以前の主祭神は牛頭天王でした。(さ)