下の写真のわけのわからない紙は何なのか、
その説明はけっこうムヅカシイのです。
カンヌの映画祭はご存知でしょうか。
それに付随して
カンヌ広告祭というものがあります。
映画を見に行くと本編がはじまる前にCMを見せられますね、
映画のついでにあのCMも審査してしまおうという魂胆から
はじまったようです。
映画館のCM、テレビのCM、新聞や雑誌などグラフィックのCMに
サイバーや屋外広告という部門もあります。
そこに3年前からラジオ部門ができました。
絵で見せられるものならば、言葉がわからなくても少しは理解できます。
でもラジオは完全に言葉の世界です。
各国から集まる審査員はどうやって審査するのか、
審査の共通言語は英語なので、ラジオの応募には
英語版と英語のスクリプトをつけます。
しかし、審査員全員が英語が大得意だとは限りません。
英語圏の国って意外と少ないですし
実際に英語圏じゃない国の審査員が朝から晩まで英語で議論するだけで
ゲロ吐きそうになるという話も聞きました。
逆に英語圏の審査員は、朝から晩まで非ネイティブの怪しい英語を聞かされて
窓から見える地中海にドボンしたくなるという話も聞いています。
それを考えると、ラジオの審査員は拷問にあっているようなものです。
実際、その英語版を作る人間もですね
たとえば私なんぞは英語力マイナス1万点ですから
いまナレータ−がしゃべっている英語がいいのかどうかもわからない、
ただ音として聞いて気持ちいいかどうかだけです。
いろんな障害を乗り越えて、というか乗り越えずに、というか
ともかく今年も日本からカンヌのラジオに応募する勇気あるものがいるわけです。
写真は、その応募用紙の一部です。
この応募を私のパソコンからネットでエントリーしたのは
英語大得意、翻訳者になろうかという気構えもあった中村くんですが
夜中にゾンビのように疲れ切ってやってきて
2時間英語の書類と格闘し、さらにゾンビゾンビして帰っていきました。(さ)