
いやもう、お恥ずかしいお話です。
ちょっと時間があったので、そろそろ心細いティッシュとか、
トイレットペーパーとか手拭きとか、
紙類を少しまとめて買っておこうと思ったんです。
頼みのパパスが立ち退きで消えて、買いに行った小規模スーパー。
ないっ!ない。ティッシュがない。紙タオルもない。
紙類がないっ!
セルフレジのそばに立っていたお店の人に訊きました。
「トイレットペーパーどこですか?」
お店の人は「確か表にありました」と見に行ってくれましたが、
すぐに走って戻ってきて「ありませんでした」と言うや否や
再び走り出し、商品の棚を一列づつ確認し始めました。
私も別の棚を確認してまわります。
いっぺん見てまわった棚ですが、念の為もう一度。
すると声がかかりました。
「こちらで発見しました〜」
急いで行くと、壁際の頭上の棚にトイレットペーパーとティッシュが
ぎっしり並んでいました。
どう考えても商品を陳列する棚ではなく、
補充する商品を一時的に置いてある場所のようですが、
買いたいものの在処について文句を言っている場合ではありません。
かろうじて届いた指の先でティッシュを引きずり出すと、
ひとつは通路に、もう一つは私の頭の上にガンと落ちました。
するとまた声がしました。
「やっぱり外にありましたああ〜!」
店から走り出ると、
左の端っこにティッシュもトイレットペーパーも紙タオルも、
欲しいものが全部並んでいました。
おおお〜、ありがとうございますっ!
お店の人にお礼を言ってトイレットペーパーと紙タオルを選び、
セルフレジでお金を払い、
もう一度お店の人にお礼を言いました。
それにしても写真の店です。
前を通っていれば見えるはずのペーパー類が
なぜ見えなかったのでしょう。
他のお客さんは実に平和に買い物をしていました。
店を出るとき、一緒に走りまわってくれた店の人に
奇妙な連帯感が生まれていました (さ)