猫じゃらしという名で知られているう草には
「エノコログサ」という本名があります。
漢字だと狗尾草と書きます。
狗は犬ですから犬の尻尾というような意味ですが、
「狗尾」をそのまま読んでも「エノコロ」にはなりません。
「狗」には「エヌ」というう読みかたがあって
「エヌ」が子犬、「イヌ」が親犬という区別があったそうです。
それじゃまあ、「狗」は「エヌ」にしておいて、
「尾」が「コロ」というのはかなり無理ではないか?
どうも狗尾草は「尾」を読まずに
「狗」だけを「犬っころ」→「えのっころ」みたいに
読んでいるのではないかと思います。
その場合、「尾」の立場はどうなるんだろう。
エノコログサには謎が多いです。
そも犬っころの草なのに猫じゃらしですもんね。
子犬の尻尾で猫が遊ぶのか?
まあ子犬がいれば遊ぶでしょうね。
いまは亡き築地の飲み屋の猫「ちいちゃん」は
猫じゃらしが好きでした。
老猫だったので遊びはしませんでしたが、
葉っぱを食べて古い胃液を吐いていました。
そんなことにも役立つんだなあ、猫じゃらし (さ)