ポークビーンズはアメリカの家庭料理だそうですが、
アメリカの人が考案するまでもなく原型はあったと思います。
例えばフランスのカスレです。
白インゲン豆と肉を別々に下ごしらえして煮たり焼いたりしておいて、
それを合わせて土鍋に入れてオーブンで焼くのですが、
じわじわじわ〜っと火を通して煮汁に膜をこしらえ、
それを7回破るまで煮るのだそうです。
時間をかけるほどおいしいという面倒くさそうな料理です。
それに較べるとポークビーンズが簡単でいいですね。
どれくらい簡単かというとですね、
まずは白いんげん豆をひと晩以上水につけておきます。
大きい豆ですからゆっくり戻してやります。
豚肉はいつもバラ肉を使うのですが、今回はモモでした。
その代わりベーコンを何枚か入れました。
鍋を火にかけて、暑くならないうちにベーコンを入れて脂を出します。
ほどよきところでオリーブ油を足して肉を炒めて、
刻んだ玉ねぎをドバッと入れまして、
玉ねぎが透き通った頃にホールトマトの缶詰を入れます。
私はトマトを刻まないで入れて鍋の中で潰します。
煮込みますから、トマトの水分だけでは足りないですよね。
水を足してタプッとするくらいにして、豆を入れて煮込みます。
ぐらぐらさせないで弱火でクツクツ煮込みます。
豆が柔らかくなってももうちょっと煮込みます。
1時間くらいしたら塩とコショウを入れて、
もう1時間くらい煮込むかなあ。
時間を計ったことがないからわからないぞ。
ニンニクとかその他ハーブ類はお好みで入れます。
私はセロリが好きなのでセロリを茎も葉っぱも刻み込んで入れました。
あとはタイムを少々。
私が作るとなぜかさっぱり仕上がってしまいます。
なかなかうまいです。仕上がったら火を止めて、
そのまま放っておいて食べるときに温めるくらいがおいしいんですが、
やっぱり煮物って冷えるときに味がしみるのかしら (さ)