ミズヒキは茎の先にゴマ粒のような小さな花がつきます。
地味ですがかわいらしいものですし、
ミズヒキがいなくなったら秋は寂しいなと思います。
がっ、しかし。
この花はひっつき虫の一族でして、
花が終わって種になると何にでもひっつきます。
タンポポのような綿毛もないし、カエデのようなプロペラもないし、
鳥が食べて落とした糞と一緒に遠くへ運ばれるわけでもなさそうだし、
そんな事情で悪知恵を働かせたのでしょう。
服にひっついたり犬や猫の毛にひっついて運んでもらおうとします。
どこにもひっつかないですぐ下の地面に落ちることも多々ありますが、
すると翌年の春は大量のミズヒキが芽生えます。
わっさわっさと雑草のように生えてきます。いや、雑草以上です。
完全に野放しにしておくと1万本くらい生えてきます。
いまは種になる前に切ってしまいますが、
それでもいくらかは生えてきますから
どこかで早熟の種が落ちているんでしょうね。
本当に苦労をさせられる花ですが、
いろいろ差し引きしても、やっぱりミズヒキのいない秋は寂しいです。
多少の苦労はしょうがないか...(さ)