玄関あたりで胡留(うる)さんの声がする。
ワーオワーオと命令形で鳴いている。
これはトイレ掃除を命じているのだ。
胡留さんに呼ばれてとんでいくのは大王グループの住人の役目で、
これは完全に下男と化している。
私はトイレ掃除はするが、呼ばれても行かない。
そこは飼い主としての示しがあると思う。
ところが今回のワーオワーオはちょっと行く気になった。
胡留さんはトイレにウンコがあると掃除を命じる。
「ウンコを片付けてくれないとはいれないわ」とおっしゃる。
ところが猫トイレにウンコは見えない。
胡留さん、ウンコはないみたいだけど??
「ワーオワーオ」
ためしに猫トイレ用シャベルで砂を掘り返してみると、
深層部からコロンと出てきた。
胡留さん、あんたってウンコの探知能力がすごい。
胡留さんがオシッコをした後、砂を取り替えたら
胡留さんは「しまった」という顔をしていたな。
猫は取り替えたばかりの砂が好きだし、
飼い主は猫が用を足し終えてから取り替えたい。
ちなみに胡留さんは用を足した後いつまでも砂やトイレの縁を掻いているが、
大王はひと掻きもしない。
後始末を全くしないでタララッタッタ〜♩と鼻歌で出てきてしまう。
猫がいると、こんなしょうもないことで毎日が楽しい (さ)