
東京駅から出発する場合、私の旅は賛否両論駅弁からはじまった。
もうずいぶん長い間そうだった。
東京駅にある「ニッポンの駅弁」という店で売っていた。
駅弁は大好きなくせに、食べられない駅弁が多いという私にとって
賛否両論は救いの神で、ほぼ残さず食べることができた。
昨日、日帰りで長野へ行ったのだが、
さて今日も賛否両論と思って買いに行ったら店がない。
いや、店どころか新幹線の改札と向き合ったグランスタにシャッターが下りている。
かなり途方にくれた。
駅弁は大好きだが、駅弁の煮物が甘すぎて食べられない。
だからといって焼肉弁当のようなものも食べたくない。
寿司の類も食べたくない。
肉と寿司を排除するとどうしても幕の内系統になるのだが、
その煮物が食べられないということは、
結局のところ駅弁が嫌いなのではないかという結論に落ち着く。
とはいえ駅弁は好きなのだ。要するに超わがままだ。
そんなわがままの救いの神が賛否両論駅弁だったのだ。
あれはうまかった。
弁当はこうあるべきだという見本のような弁当だった。
なくなってしまったのか、あの駅弁???
ためしに値段と弁当箱が同じようなものを買ってみたけれど
似ても似つかない味だった。
なんであんなに甘いんだ、こら。
駅弁がまずいと食べ物に対する感謝の気持ちが薄くなる。
感謝の気持ちが薄くなると、
車内のマナーが悪くなる気がするなあ。
いままでは食べたらすぐに始末してゴミ箱に捨てに行ったんだけど、
なんかだらだらと座席の下に置いといたりして。
こんなことで左右される自分がいかんと思いつつ (さ)