上の写真は小紫という低木で、
秋に鳴ると写真のように紫の実をつける。
似たような仲間に紫式部というのがあって、
名前の由来は言うまでもなく源氏物語を書いた紫式部だ。
しかし、ここにややこしい事態が生じている。
植物のムラサキシキブには類似品があって、
大型のものがオオムラサキシキブ(実にそのまんまだ)
小型を小紫、または小式部というのだが、
ちょっと待てよ、小式部という呼び名は和泉式部の娘ではなかったか??
まずいな、これは。式部がこんがらがっているぞ。
なんだかなあ。
誰か間違えたのかなあ。
紫式部の時代の女の人は、皇族とかよほど身分の高い人でないと
名前は伝わっていなくて、
紫式部も和泉式部も本名はわからない。
紫式部の娘の名前は「賢子」というらしいが、和泉式部の娘の名は不明だ。
小式部内侍と呼ばれるが、この「小式部」が女房名で「内侍」が役職だ。
そんなことはどうでもいいんだけど、
植物のムラサキシキブと小式部のせいで
紫式部の娘が小式部と思われるとちょっと困るのではないか?
まあ、試験には出そうもないから、いいのかなあ (さ)