大王の抜け毛が多い。
夏のはじめに毎週末ブラシをかけまくってさっぱりさせたつもりだったが、
このところまた大王の毛が服につきまくる。
黒い服などはえらいことになるし、
白い服でも目立たないだけで毛まみれになっているに違いない。
階段も毛まみれだ。
よしっ、またやるかってなことで決心してブラシをかけた。
大王はちっともじっとしていないので気合いが必要なのだ。
うわ〜〜〜っ、すごいぞ大王。再び抜け毛大王だ。
大量の抜け毛の海で喜ぶ大王、ころころ転がる大王、
ブラシをかける手を舐める大王、感極まって噛み付く大王。
噛むなよ、バシッ。
ころんちょして謝る大王、ついでに背中で廊下を滑ろうとする大王。
尻尾でパタパタと毛の海を扇ぐ大王。
尻尾を動かすな大王、毛が舞い上がるじゃないか。
ブラシに飽きて逃げようとする大王の尻尾をつかんで引き戻し、
さらにブラシブラシブラシブラシをかけていると
大王の口から毛がぶらさがっている。
食うなよ、大王。胃の中に毛玉ができるぞ、おいっ。
まったく油断も隙もない猫だ。
大王の口から毛を引っ張りだして、さらにさらにブラシブラシ。
ともかく大量の毛が抜けた。
肝臓が悪いときも際限なく毛が抜けてハゲまでつくったが、
幸いに今回は大量ではあるけれども際限なくはなかった。
ブラシで取れる毛はやがて少なくなって収束状態になった。
それでもまだ大王はフカフカと濃密度な毛皮を着ているし
そばにひっつかれると暑苦しい。
しかし、ブラシひとつとっても何と手のかかる猫だろう。
ちっとは胡留さんを見習ってもらいたい。
っつーか、去年はハゲていて毛も薄かった大王が
これだけ贅沢にフカフカの毛を生やすとは、
なんど思い出しても驚きだ。
上の写真は大王の抜け毛をぎゅっと固めたもの。
下はブラシが終わって昼寝の体勢になった大王。
ああ、疲れた (さ)