またしてもカツオ飯をつくりましたが、
今ごろのカツオはどこから来るんでしょうね。
カツオは黒潮にのってやってくる魚です。
だいたい3月くらいに九州の南にやってきて
5月には房総半島あたりでさかんに収穫されるんじゃないかと思うんですが、
いまの時期だと三陸でしょうか。
旅をやめて沿岸に居着くカツオもいるそうですね。
三陸の北まで旅をしたカツオはUターンして戻ってきますが、
これを戻りカツオと呼ぶそうです。
西では台風がずいぶん長く滞在し、その影響か魚屋の魚が少なかったです。
カツオ飯のカツオはスーパーで買う安いカツオです。
同じスーパーでも成城へ行くと格段に値段の違うカツオを売っていますが、
たかがカツオ飯、そんな高いの買わないです。
そのかわり煮付けにした目板カレイは魚屋で買いました。
千歳烏山の最後の砦と思われるちゃんとした魚屋があるんです。
シジミもあったのでみそ汁はシジミです。
昨夜は酒を飲むお客さんをひとり呼んだので、
飲むおかずをいくつかとメインが目板カレイの煮付け。
飲むおかずは、オクラの梅肉和えと焼き茄子、
焼いた鱧をちょっとだけ入れたキュウリもみ。
牛蒡のカラアゲと蓮根のカラアゲ。
鱧は自分で焼いたんですよ。
身が薄くて串が打てず網で焼きましたが、焼き網にへばりついて困りましたね。
まったくどこの鱧なんでしょうね。
子供のころにばあちゃんが焼いてくれた鱧はもっと厚みがありましたが。
ところでカツオ飯ですが、
酒を飲む人はあらためてご飯を食べるのが面倒なんですよね。
なので、こういう炊き込み飯をごく小さなおにぎりにして出しておきます。
昨夜は雷干しと一緒に出しておいて、
おにぎりに手がのびはじめたのを見計らって、
はいっ、シジミ汁もどうぞ。
このくらいになると客も自分も酔っぱらっていますから
少し濃いめの味で炊きますよ。
土鍋で炊くのですが、カレイを煮付けている間にご飯が沸騰しますから
火を弱めて15分。炊きあがったら煮ておいたカツオとショウガを混ぜて蒸らして、
アツアツをおにぎりにして、味噌汁をつくって、
通常ならこのあたりで台所仕事は終わるのですが、
昨夜はカラアゲを揚げた油で
最後に揚げ餅を揚げて、それでまた飲むという案配でした。
揚げ餅の餅はお正月の餅をカラカラに干したものです。
干して干して、ヒビ割れてきたらそこから割って小さくしてさらに干して...
思えばずいぶん長期にわたって干しに干しています。
こいつの揚げたてはうまいですが、それにしても台所が忙しい。
我ながら台所に関しては働きものです (さ)