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写真の猫はうちの近所を縄張りにしていた野良猫(♂)で 私たちはおとぼけくんと呼んでいた。 ファンが多く、あちこちでご飯をもらっていたので たぶん名前もたくさんあったはずだ。 なにものにもビビらない落ち着き払った性格で 人にもよく馴れ、抱き上げることもできた。 うちにもよく来て猫缶を食べていたので ご近所の餌やりさんともよくこの猫の話をした。 ある日、その餌やりさん情報で おとぼけくんが元々は飼い猫だったことが判明した。 隣町の人が偶然このあたりを通りかかっておとぼけくんを見つけ まあっ!と驚いたというのだった。 もともとその家で飼われていたのが家出してきたらしい。 元の飼い主さんはおとぼけくんに帰ってくれるように説得に通ったが おとぼけくんはフリーの道を選んだ。 そうして、おとぼけくんは何年もきままに暮らしていた。 おとぼけくんが年を取ってきたなと思ったのは ハエタローが来たころだから2008年あたりだ。 顔つき、少し痩せた躰の感じ、 黒い部分の白髪が増えたことなどからそう思ったのだが、 それでも元気におとぼけくんはご近所をまわっていた。 おとぼけくんがさらに痩せてきたころ、 おとぼけくんが帰って行く後をつけてみた。 実は何度も何度も尾行はためしたことがあるのだが 他所のお宅の庭や塀の上を通るのでいつも失敗していたのだ。 ところがこのときは違った。 ちゃんと道を歩いて、一本の行き止まりの路地まで来た。 するとそこに男の人がいて、「この猫ですか」と言う。 話をきいてみると、しばらく前から引き取って家に入れて、 そして獣医に通っているのだという。 それでもおとぼけくんは外へ出ることをやめない。 パトロールしながら自分のファンの家を訪問してくれていた。 またしばらくして、おとぼけくんの姿を見かけなくなったころに 死んだという話をきいた。 おとぼけくんを看取ってくれた家の人は おとぼけくんの立ちまわり先をたずねては 最期の様子を報告してくれていたらしいのだが うちはちょうど留守だったらしく、お向かいさんに伝言を残してくれていた。 最後は毎日注射に通うようなことだったらしいが、 獣医へ行ってもびくともせずに手当を受け、本当に立派な最期だったという。 猫にとって何が幸せかと考えるとき、私はいつもおとぼけくんを思い出す。 飢えて寒さに震える野良生活が幸せだとは思わないのだが、 人間に管理されることを拒否して、敢然とフリーを選ぶ猫もいるのだ。 このあたりには猫好きな人もいるが、猫が嫌いな人もいる。 ハエタローがうちへ来たときの様子からしても 猫が逃げてこられるくらいの距離内に猫をいじめる人がいたとしか思えない。 人目があると匍匐前進しかできないくらいのビビリだったし 腹には皮膚をむしられたようなハゲもあった。 (それがやがて女王さま性格になるとはびっくりだった) ただ、ハエタローは以前には見たことがない猫だったので もとは私の猫パトロールの圏外にいたのだろうか。 フリーの猫が、要するに野良猫が、外で生きようとすると よほど賢くて知恵を働かせないと人生をまっとうすることはできない。 そういう面でおとぼけくんは幸せだったと思う。 みんなに愛され、というのはきれいごとで、 猫嫌いもいるのだから追い払われたこともあっただろうけれど 自分を愛してかまってくれる人にしか近づかなかったのだろう。 人に逆らわず、でも嫌なことは上手に受け流していた。 外で生きる人生の知恵を十分に身につけていたおとぼけくんは 自由に生きて気ままに暮らして、 最後は看取ってくれる人があらわれて あたたかい家で手当を受けて死んだ。 すべての猫が家に引き取られ、去勢・避妊されて 命の管理をされて生きていくのが幸せだという考えに 私がいまいち賛成しかねるのは、おとぼけくんの存在があるからだ(さ)
by malt-yu
| 2014-10-19 01:03
| 猫ほか生き物
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Comments(3)
Commented
by
FUKAKEY at 2014-10-19 08:38
野良猫に絶滅して欲しくないです。
片っ端から全て去勢できる訳ではないので そうはならないと思いますけども、 厳しい環境を生き抜いて、人とも上手く付き合って、皇居の鴨みたいに親子連れで移動して、その中から数匹は飼われて、 時にはドブネズミを追い払ったりしてます。 懐かしい写真と、最後を知る事ができました。ありがとうございます。 オトボケ君が人間に寄り添ってくれていた事を私も心から嬉しく思います。
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以前、一度コメントさせてもらった者です。毎回、共感しかり。わが家にも保健所から来た気高い家猫がいますが、庭には数匹ノラちゃんが通ってきます。サッシをノックするから餌をあげています。批判も来るけど、戦ってます。命はいずれにしても尊いからです。
りっぱなニャン生だなあ、というか、管理の外に生きる、私の憧れる誇り高い生き方です。久々に見たおとぼけくん、私はこの様な猫を野良猫ではなくて、野猫(ノネコ)と尊敬をこめて呼んでいます。
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