本当は新子が出ているそうですが、
台風でずっと海が荒れていたので今週は入荷がないと言われました。
思えば当然のことですが、
東京にいると、ついつい海や山がどうなっているか忘れてしまいます。
しかし、新子はなくてもコハダはうまいです(写真)
こんなにコハダがうまいのに
なんでわざわざ新子を食べたがるんでしょう、私たちは。
ここんとこでちょっと説明をしておきますと、
寿司屋で出すコハダは、成長するとナカズミ、コノシロと名前を変えます。
ミニ出世魚です。出世してもブリみたいに大きくはなりません。
新子はコノシロの出世のスタート地点です。
6センチ未満=新子、12センチ未満=コハダ、15センチ前後=ナカズミ
17センチ以上=コノシロ。こんな分別でいいのかな??
新子は大きさによって寿司一貫につかう枚数が違います。
4センチくらいだと、一貫の寿司に5枚使います。
床屋の看板みたいにくるくると撒いてあるわけです。
6枚くるくるというのもあるそうです。
そんなメダカみたいなもんをどうやって捌くのでしょうね。
6センチくらいになると2枚になって、
このあたりがコハダの味がしてうまいですが、
寿司屋へ行くことが滅多にないですし、新子の時期は年に一度だし、
うまく出会えたら5枚くるくるもいただきます。
昨夜は22時近くなってお腹が空いていまして
居酒屋だと、入るなり「焼きおにぎり」とは言えませんが
寿司屋なら「コハダとイカを握ってください」と言いつつ酒も飲めるので、
ついつい行ってしまいました。
助かりますね、寿司屋は。高い店は行けませんが。
そうそう、古い写真ですが5枚くるくると見つけたので
お目にかけます。下の写真です。
ここまで小さいと「もののあはれ」さえ感じますね。
食っちゃいますけどね(さ)