今日、歌舞伎座の前を通りかかったので
新春歌舞伎のポスターをつらつらと眺めていたわけです。
幸四郎さん、かなり昔のお写真を使っていませんか、などという
余計なことはさておいてですね、役者がさっぱりわかりません。
いや、わかる人も多いのですが、どうも名前がね、違うんですね。
扇雀さんにそっくりな人がなぜ
坂田藤十郎なんだ??とか
そういうレベルですから、我ながら恐ろしいですね。
昔に見たなつかしい演目があります、「松浦の太鼓」
松浦の殿さまは吉右衛門さんです。
私が見たときは勘三郎さんでした。
お亡くなりになった勘三郎さんのお父さまの
勘三郎さんですよ。
そして忠臣蔵の九段目「山科閑居」は加古川本蔵が幸四郎さんですが
私が見たときは
先代の仁左衛門さんでした。
だって戸無瀬が
歌右衛門さん(六代目)でしたもん。
こう言っちゃナンですが、そのときすでにかなりのお年で
少々足がお悪かったように記憶しておりますよ。
そしてですよ、戸無瀬の娘の小浪が扇雀さんでしたよ。
当時の扇雀さんがいまの坂田藤十郎さんですね。
大石内蔵助の妻のお石が梅幸さんでした。
こうしてつらつらと今のポスターと過去の記憶を突き合わせていると、
観客にも生きた化石といえる存在があって、
なんのことはない、それは自分のことだと思ったわけですよ。
あのころ宙乗りしていた
猿之助さんが猿翁になり、
小学生だった
亀治郎くんが猿之助ですもんね。
どうもいまの歌舞伎座って行く気がしないのですが
たまには行くべきかもしれないですね。チケット高いですが(さ)