バラは6月と思い込んでいたのは、
たぶんイギリスのバラがその頃に開花期を迎えるせいだ。
イギリスでバラを見たわけではないので、たぶんどこかで読んだ知識だろう。
ナポレオンの皇后ジョセフィーヌがバラのコレクターだったという話も
なにかの本で読んだ。
ナポレオンが戦争している最中でも敵国人とバラ情報のやりとりをしたという熱心さで
そのバラ園には世界各地から集めた250種のバラの原種があり、
この原種をもとに交配による品種改良でつくられたバラは
2500種類を超えるといわれている。
バラは虫がつくのが厄介なのだが、
通勤途中でも庭に咲かせているお宅があって、
つるバラはだいぶ以前から咲いているし、写真のバラも花を咲かせている。
咲いている花ではなく蕾の写真を撮ったのは、
バラはどうも咲いてしまうと絵にならないからで
ことに「あんたは芍薬ではないのか」と言いたくなるようなバラは
咲いてしまったらもうダメだ。
グシャッと押しつぶされたような花はどうにもつまらない。
しかし、そんなやつでも蕾はキレイだ。
もともと1シーズンしか咲かないオールドローズを
四季咲きのモダンローズ(花屋で売っているバラはモダンローズ)に改良したのだし
近年では青いバラまでつくっているのだから
いっそ一生ツボミのままのバラというのができてもいいのではないか?
しかしずっとツボミのままでいられると、やはり咲いたところを見たくなるだろうか(さ)