このくらいの雑草をピンセットで抜くわけです。
たいへんちまちました仕事です。
抜くそばから生えるので、とても抜き切れるものではありませんが
少しでもこれをやっておかないと、夏にたいへんなことになります。
昔、山野草の愛好家のHPに掲載されている写真があまりに素晴らしく、
ふと見ると私が苦労している植物の写真がそのなかにありました。
私は無理なものを育てているわけではありません。
山野草のなかでも東京で地植えにしても大丈夫だろうという
育てやすいものだけなのですが、
それでもたまに悩みがわいてくることもあるわけです。
そこでおたずねのメールを出しました。
親切なかたですぐに返信があったのですが
「自分の庭にある問題の植物を見に行こうとしたのですが
雑草が茂っていて近づけませんでした」と書いてありました。
私はそれを拝見してその庭の広さが思い浮かべ、
さらに、これほどの山野草を育てていらっしゃるプロ並みのかたでも
雑草に悩まされておいでなのだと納得しました。
広い庭の雑草を退治するにはそれだけの人数と毎日の作業が必要です。
たとえば金閣寺銀閣寺のようなお寺へ行きますと
いつもいつも何人かがお庭で草を引いています。
足元を見ても雑草などないように見えますが、
それでも草取りのおじさんおばさんが何人も働いているわけです。
きっとピンセットレベルの極小の草を取っているのでしょう。
そのくらいのうちに抜いてしまわないと苔が傷むのです。
草取りというのはたいへんな労働量が必要なのです。
個人の広い庭を、たまの週末に草でも抜こうかというのでは
雑草の成長が作業量をはるかに凌駕してしまいます。
さて、私の庭ですが幸いに猫の額よりも狭く
私ひとりで十分なのですが
まあそれにしてもいまの時期、雑草の生えること生えること。
いえね、他の植物が生えていない場所の雑草はお湯をかけてしまうんですね。
このちまちまレベルの草なら熱湯でやっつけられますよ(さ)