イタリアンでディナーだった。
こんな前菜からはじまった(上の写真)
メニューによるとシマエビとカラスミの冷製カッペリーニだ。
名前は何でもいいがうまかった。
酒はシャンパンである。
こんな贅沢な飲食をするのはもちろん
山本高史で
支払いも山本高史だ。
つまりはご馳走になったのだ。
イタリア料理は野菜をたっぷり使う。
この店は京野菜を使っている。
蕪やら牛蒡やらに土地の名前がついている。
聖護院蕪、堀川牛蒡...
ところが高史は根菜が嫌いだ。
「蓮根餅は好きだよ」というが、あれはつくるのが面倒だ。
まあ、私がつくるわけじゃないからいいけど。
(穴まで白いキレイな蓮根をいただくとつくることもあるが)
コースの食事は長引くので途中喫煙コーナーで一服しながら
店のマネージャーと話をした。
「山本さんは根菜がお嫌いで」と言っている。
すでにバレている。
しかしこのマネージャーは根菜嫌いな山本高史のファンだ。
根菜嫌いな山本高史は巧妙に根菜を避けながら食べる。
根菜が皿に乗ってくることはメニューで予告されているから怒らない。
予告なしで、たとえば大根などを出すとたぶん怒る。
あるとき私がスタジオで用意した弁当に大根が入っていた。
その弁当はいつもなら漬け物以外は大根レスなのだが
その日に限って切り干し大根の煮たのが入っていたのだ。
事前に調査していてもこういう地雷を踏む。
絶交されなくてよかったといまでも思っている。
この
根菜イタリアンでは生ハムがうまかった。
豚がうまかった。
こういうちゃんとしたレストランは久しぶりだった。
私はご馳走さまをちゃんと言っただろうか。
どうもその記憶がないのがいかん(さ)
山本高史コトバHP:
http://www.kotoba-inc.co.jp/
連載「街の言葉」:
http://www.marunouchi.com/culture/kotoba_11_19.html