靴を買うときは爪先に7mmの余裕が必要だと学んだ。
そんなもんいつ学ぶんだよって、もちろん靴を買ったときだ。
靴屋のおばちゃんが述べたてていたのだ。
私の場合は足のサイズが23.5センチよりは大きく24センチより小さいらしく、
「24でもいいが、24.5がベター」なのだという。
しかし、いままで23.5を履いてきたのだから
そんなブカブカ大きい靴を履くのはイヤですぜと反論したら
カカトさえしっかり止まっていれば大丈夫だと論破された。
まあ、もともと私に合う靴はそうそうないのだ。
私の足は「巾が細い、甲が低い、土踏まずが長い、指まで長い」の四重苦で、
昔から靴には本当に苦労している。
さて、写真の靴はおばちゃんのおすすめだった。
サイズはわからない。日本の規格の数字で書いてない。
おばちゃんのおすすめだから、たぶん24.5だろう。
ヒールというほどでもないが、カカトの部分が3センチくらい高い。
私はぺったんこの靴しか履かないので3センチのヒールでもコケますぜ、と
おばちゃんに訴えたのだが
「それはカカトがしっかり止まっていないからです」と再び論破されたので
ついでに買うことにした。
(ついでって何よ?
あ〜〜気にせんといてください。
5割引だったんでついでに買ったもう一足がこれです。
安かったです、ほんまに。地元の靴屋なもんで。
最初に買ったのはもちろんぺったんこです)
そして、その靴を今日履いて会社に行った。
どうなったかというと、左右とも小指の付け根あたりが痛みだした。
骨の名称でいうと足根骨のなかの立法骨だ。そのやや外側だ。
理由はわかっている(ような気がする)
つまりだな、3センチのカカトのせいで足全体が前に傾斜する。
傾斜した足は爪先の7mmの余裕に向かってずりずりと前進してしまい、
足の巾がもっとも広い足根骨の部分が爪先の細い部分に少しずれ込むのだ。
つまり、わかりやすくひと言でいうならば
この靴は私が履くとカカトでちっとも止まっていないのだ。くそ。
おばちゃん靴屋は変な足の人専門ともいうべき靴屋で
おばちゃんの「カカトでしっかり止まって」理論は確かに正しいと思うのだが
私の足の巾はその理論を上まわる細さなのかもしれない。
ともかく、週末にでも相談に行こうと思う。
「ミリ単位で直します」とおばちゃんは言ってたし、
確かにほんの数ミリのことのような気がするし、
前半分に薄い中敷きを入れるだけで解決するような気もするし、
しかしそれを独断でやるとおばちゃんが怒るような気がとてもする(さ)