諸事情あって(つまり足の指を骨折しているので)靴を履くと痛い。
立派に「骨折」のお墨付きをもらったので
もう無理して靴を履かなくてもよくなったのだが
さて、いざとなると履きものがない。
家にあるのは布製のワラジと男物の下駄だけだ。
会社にあるのは女ものの下駄と舞妓ちゃんのぽっくりだ。
下駄もぽっくりも効果音を録るためのもので
ことにぽっくりは祇園のその筋の店で買った恐ろしく高いものだが歩きにくいし
転ぶと捻挫は確実だ。
せめて雪駄を買うとかしたい。
メールで雪駄を紹介してくれた人がいる。
右の黒いのがそうだ。
しかし、注文しようとするとメーカー制作で3~4週間かかると表示された。
待っている間に骨がひっつきそうだ。
いや、そんなに早くはひっつかないだろうけれど
少なくとも靴を履いても痛くない程度の回復はしそうだ。
他の雪駄を調べてみた。
鼻緒がニシキヘビというのがあった。
これを履いたら佐倉隊長の子分と思われそうだった。
さらに全身これニシキヘビというのもあった(左の写真)
見ていくと雪駄は興味深い。
「トカゲ本革」「ホースヘア」ホースって??まさか馬??
それからそれから、こんなのもある。
「いよいよからす雪駄に大蛇が登場しました!
ここまで大柄のうろこ模様が鼻緒で出るのは貴重」
「からす」の意味が不明だが(よもや...)大蛇は明白だ。
さらに
「野崎からす表 蛙」
蛙って文字通りあのゲコゲコ鳴く両生類だったらどうしよう...
あまりに強烈なものを見たので「
茶竹表 印伝」くらいおとなしければ
買ってもいいかと思い始めたときに、ハッと気づいたのだ。
これみんな男物だ、サイズがでかい。
女物の雪駄はないのか?
調べてみたらあるにはあったが鼻緒が花柄だったりして女々しい。
なにしろ男ものの説明が「大蛇が登場」なのに
女ものは「素敵なカラーがまだ残っているレディース雪駄」なのだ。
女々しい。差別だ。こんなのはイヤだ。履きたくない。
わがままを言っている場合じゃないことはわかっているが
雪駄の製造者はもうちっと考えてもらいたい。
ホント、骨折してる人はたくさんいるんだから。
ところで、ゾーリで会社へ行きたいとあちこちに予告していたら
踏まれると痛いぞと忠告してくれた人があった。
確かにその通りだった。
踏まれないためにはやっぱり大蛇の雪駄で脅しをかけるべきかしら(さ)