
今年は彼岸花を見ることがなぜか少ない。
すぐご近所の庭にもあったのだが今年は咲いていないし
いつも鑑賞に行く植木屋の畑はキレイに耕されてしまっていて、
どうも耕したついでに刈りこまれたらしくて今年は見かけない。
赤い彼岸花とクリーム色の彼岸花がいつも咲いたのに残念だ。
写真は暗渠に沿った道でかろうじて咲いていた彼岸花で
お彼岸の前に盛りが過ぎてしまっている。
ところで、秋の彼岸のころに咲くこの彼岸花は曼珠沙華という名もあるが
分類学上もヒガンバナ科、ヒガンバナ属、ヒガンバナ種で
もうヒガンバナの専売特許を取得してしまっている。
彼岸のころに咲くから彼岸花というのならば春の彼岸花があってもいいわけで
調べてみたら
キンセンカがそれらしい。
キンセンカはキク科のボテッとした重量感のある花で
キンセンカという名前には聞き覚えがなくても
実物を見ると、あんただったのねとすぐにわかるくらいお馴染みの花だ。
3月には咲くし、5月になってもまだ咲いている。
彼岸だけでなく春の間は咲き続けるぞという花を彼岸花といわれても困るが
3月の半ばに気軽に見かける花というものが少ないのだろうと思う。
はこべやカタバミは3月には咲くがなにしろ喜ばれない雑草だし
私の庭だとエンゴサク、二輪草、丹頂草が咲きかけてはいるが
秋の彼岸花のようにあぜ道に真っ赤に咲くというような勢いと大衆性がない。
彼岸花と呼ばれる条件はなかなかむづかしいもののようだった(さ)