猫どもの主治医をDB先生と呼んでいる。
全体に丸っとした先生だ。
友人の猫が膀胱炎になって連れて行ったとき
DB先生はこうおっしゃったそうだ。
「この病気は太って人のいい男の子がかかるんですよ」
そのとき友人はDB先生の体型から目が離せなかったという。
さて、また暑くなってきてしまった。
猫は大丈夫なのだろうか。
37度や38度に達する凶暴な日はエアコンをつけたままにする。
猫も熱中症になるからだ(どぼっと水風呂に漬けるのが治療方法です)
34度くらいが微妙だ。カンカン照りならつける、曇っていればやめる、
そのあたりが非常に悩む。
しかし、猫は冷房が好きではない。
冷房をつけておいても冷房の部屋にはいない。
しかしひと部屋でも冷房をつけていると家のなかがなんとなく涼しい。
そこんところがさらに微妙だ。
冷房が好きではないというのは賢猫も愚猫もハエタローも
賢猫と愚猫のチビ猫時代も老猫時代もまったく同じだったのだ。
冷房の部屋にはおらず、他の場所で留守番をしているし
飼い主がいて冷房をつけているときも冷房のきいた場所を避けている。
さてそこでDB先生のご意見である。
DB先生はこう語ったのだ。
「猫は暑いのは嫌いですが涼しいところが好きなわけではないんです」
目からウロコが落ちるとはこのことだった。
DB先生が偉大に見えた。
冷房をつけて冷房の場所にいるのではなく
冷房をつけて冷房から離れた場所にいるのが好きなのだ、奴らは。
涼しい必要はない、暑くなければいいわけだ。
思えば贅沢な連中ではあると思う。
写真は物干しのベンチで昼寝のハエタロー(さ)