猫はまわりを自分のペースに巻き込みながら生きていると思う。
明け方、猫のケンカの声がした。午前4時頃だった。
あわてて起きて外に出たらハエタローが道の真ん中で唸っている。
相手の猫は見えない。天敵でないことは確かだ。
天敵の巨大猫は(先日抱っこしてみたら本当に重かった)そんな時間に外にいないし
第一、ハエタローがこんなに強気になっているわけがない。
ともかくシッポをブラシにして怒っているハエタローを連れて家に入り
外傷はなさそうだと確かめて、出せというので外に出した。
だいたいその時間は猫を迎えに行く時間ではない。
そのまま寝て起きて、ハエタローが朝ご飯を食べに来るのを待ったが来ない。
昼近くなっても来ない。おかしいぞ...
そろそろステロイドが切れる頃ではあるし、ケンカもしているし
もしかして具合が悪くなってどこかに潜んでいるのかしら。
昼ごろ会社に「休むかも」と電話して捜しに出たが、どうもいない。
14時半頃になってやっとにゃああと声がした。
呼んだら入ってきて、ナマリブシをひと口食べると
うっかり開けっ放しだった窓からぴょんと飛び出て行ってしまった。
しまった、獣医に連れて行こうとしているのを察知したか...
次に来たのはもう日も暮れる頃だった。
昼間とはうってかわってちゃんと食べるではないか。
さては夏バテだ。暑い時間は食欲がなくなるだけなのだ。
全体的に食べる量は減っているが、ステロイドは週末でよさそうだ。
まったくお騒がせな猫だ。
思えば去年も夏にバテバテて点滴に通った経験があるので
ケンカさえしていなかったらここまで心配しなかったのだが
どうもハエタローにかかるとこちらのペースが狂う。
まあ本日のよかったことを考えれば
通勤時間がない分だけ作業がはかどったといえないことはないが
しかしこれからさらに暑くなるとステロイドの間隔も短くなるだろうし
獣医は当日でないと予約できないし、
朝に電話しても診療が夕方になったりするので会社を休む日も増える。
頼むから無駄に休ませないでくれと言いたいが
その前に私のカバンからどいてもらいたい(さ)