「泡盛升麻」という名前はどう見ても酒に見える。
泡盛だし、泡盛の後には一升二升の升の字が控えているし。
それでもなぜか泡盛升麻は植物だ。
夜中に飲んで踊っているかもしれないが
少なくとも私の見ている前では酒など飲みませんという顔をしているし
踊ったところもとぐろ巻いたところも見たことはない。
椅子からすべり落ちたり床で寝たりもしない。
アワモリショーマはなにかというに
そもショーマとはなんぞやという説明がめんどくさい。
アワモリショーマはユキノシタ科に属しているが
レンゲショーマはキンポウゲ科だしメギ科やバラ科のショーマどももいる。
植物の分類ということがいい加減だった時代に名付けられたのだろう。
花のカタチも穂のようなものから、いかにもバラ科バラ科したものまである。
それらをひっくるめて「ショーマ」と呼ぶ根拠がわからない。
もしかして、むかしむかし飛雄馬ならぬ翔馬という名の
野球ではなく蹴鞠かなんかの英雄がおり
それで翔馬(ショーマ)が流行ったとか...とも考えにくい。
ものの本によると酒の泡盛には関係なく
泡が盛り上がるように咲くから泡盛とついたというのだが
それなら酒の泡盛はブクブク泡立つかというとそうでもない。
ただ蒸留したばかりの(薄めていない)泡盛は泡立っているそうだ。
花酒と呼ばれる度数60%のものは皿に広げると簡単に火がつくらしい。
どうも物騒な酒だがうまそうだ。
しかし我が身を振り返ると度数60度くらいのモルトを平気で飲んでいる。
そうか、皿に入れてはいけないのだね。
皿に入れると揮発して煙草の火を引火するようでは
とてもじゃないけど安心して酔っぱらえない。
酒の泡盛に感謝すべきかショーマの泡盛に感謝すべきかわからないが
なんにしろ勉強になったよ、泡盛くん(さ)
それにしてもこの連中は仲間が多く
泡盛のつもりで買ったショーマがほんまに泡盛かという疑いが
あったりもするのだけれど...