秘湯会が区民農園でキヌサヤをつくるのは
私が豆類が大好きだからという理由では断じてない。
奴らはそんなに思いやりのある集団(といっても2名だが)ではない。
豆類を栽培すると根粒菌が空気中の窒素を窒素化合物にして、
要するに窒素肥料を土壌中に勝手に生産して土を肥やしてくれるから、
というわけでもさらさらない。
そこまで科学的ではない。
たぶん秘湯会は、窒素肥料を根粒菌に生産させるために
通気性に優れた土をつくらねばならないことも知らないと思う。
それでも秘湯会はキヌサヤをつくってくれる。
買うと高いから、とか見栄えがキレイだからという理由にしろ
これはたいへんうれしい。
畑からやってきたばかりのキヌサヤは
沸騰したお湯にくぐらせる程度でやわらかくなる。
うっとりするほどうまい。本当にうまい。
願わくば1年中食べたいものだが残念ながらいまの時期だけなのだ。
ビニールハウスではない太陽の下の畑は季節がはっきりしている。
そして、もうすぐジャガイモの花が咲く。
ジャガイモも私は異常に好きだが、
そういう理由で秘湯会がジャガイモをつくっているわけでは絶対にない。
それだけはわかっているのである(さ)