夏と冬を較べると、冬の方が煙草がうまい。
気温もある程度はかかわっているとは思う。
クソ暑いといまいち煙草がすすまない。
しかし、それよりも湿度とのかかわりが大きい気がする。
秋になって涼しくなり空気も乾いてくると煙草がうまくなる。
青空の日に煙草がうまいのは湿度が低いからだ。
つまり、青という光は波長が短く散乱しやすいので
邪魔者さえなければ空は青い。
ところが、空気中にチリだのホコリだの水の粒子だのが増えると
青以外の波長の長い光も散乱してしまう。
「色」の場合は混ざるほど黒に近くなるけれど
「光」はまざるほど白くなる。
そこで水の粒子の多い空気のときは
他の色がよってたかって青のじゃまをするので
白っぽい空になるわけなのだ。
湿気の多い空は白っぽいという原則はこうしてできあがる。
ところで、暑かろうがじめじめしていようが
煙草はうまいという人もいるかもしれないし
湿気がないと煙草がうまいというイメージにも反対意見もあろうけれど
空気が冷たくて乾いている状態と極端に逆の状況を想像していただきたい。
それは湯気が立ちこめて混雑した銭湯だ。
そこではさすがに煙草はうまくないと思うのだ(さ)
写真は2011年1月21日の空でした。