昨日、友人の猫が死んだという知らせがあった。
その猫の病気はまず貧血からはじまった。
はじめは原因もわからず血が失われていき
確か免疫介在性溶血性貧血という犬に多い病気だとわかったのが
何ヶ月もたってからだった。
それからさらにさらに1年もして、
悪性の腫瘍が見つかったという知らせをもらった。
つまりは根本の原因が癌だったのだ。
癌が巣くっていると当然ながらさまざまな故障が起こってくるらしい。
ある獣医がその猫について
「ありとあらゆる病名を持っている」と言ったほどだ。
本来ならば癌が見つかる以前に寿命が尽きても不思議はなかったのだが
そのときすでに飼い主は西洋医学の対処療法と同時に
バイオレゾナンス治療やら「あやしい水」やらの処方をはじめていた。
癌が発見される前は「わけのわからない病気」だったわけだし
「わけのわからない病気」はさまざまなことをやってみなければ...
と、言葉でいってしまえば簡単なのだが実際にやる方はたいへんで
しかも果てしなく終わりがなく、
終わることは猫の死を意味するというつらい状態だったはずだ。
貧血から1年半、猫は生きてくれた。
癌の進行はなぜか止まって小康状態だった。
元気というと語弊があるけれども、
通常のキャットフードを食べ、ときには食欲旺盛で
冷蔵庫の上に飛び乗るほどの体力もあった。
最後の最後で癌が突然巨大になり、癌に呑み込まれるように死んでしまったけれど
死ぬ二日前まで快食快便だったそうだし、
前日も調子が悪いとはいえ歩いていたそうだ。
もう少し長く生きるかと飼い主も私も思っていたので
この死は突然のような気がするのだが
いままでを振り返ると、突然でも何でもなく
西洋医学の立場からすると、いままで生きたのが不思議な出来事だろうと思う。
飼い主にとって小康状態の長い時間は本当に貴重だっただろうし
老猫と病猫を抱える身としても
長い小康状態はなによりの贈り物に思える(さ)
*ことのついでにハエタローの報告ですが
前回のステロイド注射から3週間を過ぎ、低空飛行ながらまだ食べることができます。
今週中にXデーはやってくると思います。週末まで保てば御の字です。