はびこる。庭の雑草が。
ノチドメのようなもの、ギシギシのようなもの、
コメツブツメクサのようなもの、
スベリヒユはまだマシで、滅亡させたはずのドクダミまでが
どこかから種が飛んで来るのかときどき顔を出す。
3年前からカタバミがヤケに増えた。
あんなに抜いているのにどうしたことだろう。
丈夫すぎて雑草化する草花もいる。
まずはミズヒキ。
これは種が散る前に穂を切ってしまうのでもう出て来ない。
穂を切らないと1万本のミズヒキと夏中戦うことになるのを
私は知っているのだ。
それからキランソウも勢いがいい。
決められた囲いから脱走して好き勝手に増えている。
ヘビイチゴも油断すると他所の領土を侵略にかかる。
アイタデ(上の写真)にも困ったものだ。
アイタデは藍より青くのあの藍がとれるのだが
こんなに雑草化するとは知らなんだ。
どなたか藍染めしませんか。
仕方がないので、朝はちょっとづつ庭に出て抜いている。
ほんの10分でもいい。毎朝でなくてもいい。
ここで抜いておくのと放置するのでは大違いだ。
夏の草取りは薮蚊に食われる。
長袖にジーパンの上からも刺すが、困るのは顔だ。
顔にカサブタをつくっていたら蚊のせいだと思ってください。
寝ている間に掻き壊すようなのです。
こんな猫の額のような、庭ともいえない庭でさえこれなのだ。
胸を張って「庭」と言えるスペースだったら
いったいどういうことになっただろう。
昔、山野草マニアらしき人のホームページに
美しい写真がたくさんアップされていたので
これは大ベテランに違いないと思い、
教えを乞いたいことをメールで書き送ってみた。
そのかたは私の質問に答えるためにご自分の庭を調査してくださったのだが
目的の植物には「雑草がひどくて近づけませんでした」と
お返事に書いてあった。
ベテランでも雑草は手に負えないのかと感慨深いものがあったが、
非常に繊細な山野草が雑草にも負けずに花を咲かせているのは
よほど育てかたがお上手なのだろうと羨ましく思ったことだった(さ)