どうもこのところ座・高円寺へ行っている。
先月も行った。珍しいことだ。
だいたいが私は芝居というものが好きではないのだ、たぶん。
それは高校生の頃、はるばる地方都市にドサまわりに来た劇団◯の芝居を
授業の一環として見せられてから嫌いになったのだ。
クレオパトラが登場するクラシックな芝居なのだったが
もはやクレオパトラの相手役がシーザーだったかアントニウスだったかも
忘却の彼方にある。
まあ、そんなわけで、滅多に劇場に足を踏み入れない私なのだが
それでもときたまは行く。
この世には芝居嫌いな人間でも面白いと思える芝居があるからだ。
幸いにそういうものは滅多にないので安心して劇場から遠ざかっている。
(そうは言いつつ劇団新感線を見に行きましたが、
あれは見終わった後が風呂上がりのようにさっぱりしますね)
さて、本日の座・高円寺だが、椅子が固かった。
たぶん今日に限って突然固くなったわけでもなかろうから
私のコンディションやら先方のコンディションやらが入り交じって
そのように感じるのだろうけれど
だいたい60分めくらいから椅子の固さが身に沁みてきた。
あっ、いま書きながら気づいたのだが
そうだった、前回も前々回も私はコートを着ており
そのコートの上半身だけ脱いで座っていたのだ。
下半身にはコートの布が巻き付いていて薄いながらも座布団になっていたのだ。
今夜はお尻が隠れないフエルトの上着だから座布団になるものがなかった。
なるほど、薄着の季節に向って
座・高円寺は座布団持参がおすすめということですな(さ)