さかんにお湯を噴き上げているのは噴泉塔である。
先に
湯俣温泉のことを書いたら温泉大魔王がメールをくださった。
「湯俣温泉の噴泉丘もなかなかの温泉の恵ですが、
これが尖がってくると噴泉塔になります。」
なななななんだなんだ、
噴泉塔はと驚いて調べてみたら
本当にお湯を噴き上げる造形物だった。
温泉の成分が固まって塔になっているのだ。
噴湯丘も噴泉塔も温泉の固体バージョンといえる。
さて、ここにいう温泉大魔王とはTFMのH屋さんのことだが
その温泉好きのルーツは世代を遡る。
大魔王の故郷石川県の白山山麓には噴泉塔がいくつもあって
昭和32年に国の天然記念物に指定されているのだが
かつて新しい噴泉塔を発見して遭難しかけた人物がいる。
それが温泉大魔王の父上だ。
白山には17の登山道があり、700頭のクマがいる。
噴泉塔のある谷へ行くのはもはや温泉旅行ではなく温泉登山なのだ。
さてこの噴泉塔の4km下流には源泉からお湯を引いた
新岩間温泉の
一軒宿がある。
新岩間温泉というからには旧岩間温泉もあるがずだが
旧岩間温泉と名乗るべき元湯に宿はなく混浴の露天風呂だけだ。
ここで少し説明を足しておく。
宿のある新岩間温泉までは道路がある。ただし冬期は閉鎖だ。
新岩間温泉から比較的ラクチンな山道を4km登ると
混浴露天風呂の岩間温泉元湯がある(くどいが宿はない)
元湯のある場所は白山の登山口でもある。
そこから深い谷へ向って1.5kmほど下るとやっと噴泉塔に到達する。
93℃の熱湯を噴き上げる凶暴な噴泉塔であるし
遭難しかけたかたもおいでになるし
スリリングなことは間違いなさそうだ。
ちなみに温泉大魔王は中学生にして早くも元湯の露天風呂と
噴泉塔のお湯につかったらしい(さ)