牡丹灯籠は三遊亭 圓朝が創作した噺で原作はずいぶん長い。
お露と新三郎の出会いからはじまって
幽霊になったお露が信三郎をとり殺すあたりは実は序盤で
その後は信三郎を裏切った下男伴蔵の末路があり
さらにお露の父親平左衛門の若党孝助の仇討ちがあり
さすがに私も全編は読んだことがない。
私が昔読んだのはたぶん円生が演じた速記本で
新三郎とお露のくだりだけだったが
それでもけっこう長く、夜中に読んでいると怖かった覚えがある。
この夏、いのうえひでのり演出の「牡丹灯籠」が
シアターコクーンで上演される。
この長い長い物語の、どこからどこまでを切り取っているのか
全貌は未だにわからないのだが
あらすじに「お国と源三郎」という名前が登場しているので
けっこう深いところまで入っているのだと思う。
お国はお露の父親平左衛門の後妻だか妾だかで
隣家の源三郎と深い仲になって平左衛門を殺して出奔し、
平左衛門の若党孝助に仇と狙われる。
このあたりの話になると、もう誰も牡丹灯籠とは思わないだろうけれど
実はちゃんと牡丹灯籠なのだ(変な説明だが)
この芝居はもう稽古がはじまっており、
西尾まりちゃんも出演することでもあるので
いっぺんHPをのぞいてみてください。
http://www.siscompany.com/03produce/24botan/gai.htm
*西尾まりちゃんは子役で出演という情報が入りました〜