上のボケた写真は赤石温泉の岩風呂である。
右の写真は露天である。
ふたつの風呂には偉大な共通点がある。
それは「寒いっ!」ということである。
道路の凍結で閉鎖間近な温泉で
露天が熱いはずはない。
これは当然だが、なぜ屋内の岩風呂まで
寒いのだろうか。
先日の記事にも書いたが
この温泉宿は夏は涼しさをむねとし
冬は寒さをむねとする。
しかも、すべてのしくみが客を鍛える目的にかなっている。
風呂だとて容赦はない。
岩風呂は屋内だが、大きな天窓が開いている。
廊下は屋根があって窓と壁がなかったが
風呂は壁があって天井がないに等しい。
寒風が上から襲う。寒い。本当に寒い。
お湯から出たら凍死しそうに寒い。
震えながらカラダを洗い、震えながら髪を洗った。
洗い終わってお湯に飛び込んだが
岩風呂に女子専用の時間はわずかしかない。
基本は混浴で、1.5時間〜2時間だけが女子専用の時間だ。
服を着ている間も寒かった。
夕食が終わって寒い部屋で飲んでいる最中に
ほとんどが女子専用になっている小さな風呂に入った。
ひとりでのんびりあたたかかった。
あたたまったので調子こいて窓を開けたら
山の端に沈む青いオリオンが見えた。
確か20時から21時が露天の女子専用時間だと思ったが
宿から200メートルも離れている。
1時間であたたまる自信がなかったのでやめておいた。
朝は6時半から8時までの露天が女子専用だったが
これも寒すぎて無理だった。
夜になって露天に行ったのは副会長のみで
流れ星がキレイだったと自慢していた。
しかし、それは負け惜しみではないかと思われる。(さ)