「
河は眠らない」という開高健の碑は
国道352線の枝折峠から銀山に向う途中
北の又川のほとりに建っている。
1970年の6月〜8月
開高健は「夏の闇」を執筆するために
新潟県の銀山平に滞在し
どうやら釣りをしたらしいのだ。
このあたりはいまだに山も川も
清明な美しいところで
その自然に惹かれて
開高健はその後もたびたび銀山を訪れた。
実はダム湖である銀山湖(奥只見湖)では
60センチの岩魚が釣れる。
しかし、その当時は密猟乱獲で
魚の数が減っていた。
開高健が
奥只見の魚を育てる会を結成したのは1975年で
1981年には岩魚ヤマメの産卵域である
北の又川が禁漁区に指定された。
要するに「生産地を守ろう」ということだ。
銀山湖(奥只見湖)はこうして
天然魚の宝庫になったが
こんどはブラックバスが問題になっている。
日本釣具振興会がはブラックバス駆除を名目に
「奥只見湖ブラックバス釣り大会」を
開催しようと目論み
当然ながら地元から拒否されている。
石碑からさらに行くと銀山平があり
新しいログハウス村が建っている。
宿もあり、立ち寄り湯の銀山温泉は
秘湯会的には泉質がいまいちだったらしいが
風呂の窓から山が見えて
ロケーションがよかった。
国道352号線のこのあたりは
夏休みのドライブにはもってこいのところだが
バイクの人は山道に入る前に
ガソリンをチェックしないと
最低100キロはガソリンスタンドがない。つづく...(さ)