上の写真は昨日の胡留(うる)さんです。
相変わらず美人でしょ。
寒いので電気あんかを入れてもらった布団にもぐりっぱなしです。
この写真を撮るときも、布団をあちこち触って、
ああ、ここにいるなと思ったところの毛布をそっとめくったら
胡留さんの顔が出てきました。
一階に降りてきたらホットカーペットは暖かいしストーブもありますが、
「うっかり降りると無理に食べさせられるからいやん」というお考えのようです。
とはいえ、二階にいても時間が来れば食べさせちゃいますけど。
そして、こちらは大王です。
写真だとわかりませんが、近頃は太ってきました。
ご飯もよく食べます。
大王が太るなんて信じられません。
大王は3年半前に福島県の波江町で保護されてすぐにうちへ来まして、
当時の体重は3kg台でした。
ご飯もあまり食べないし、巨体巨顔のわりに痩せたままでした。
4kg台後半からはどうしても体重が増えませんでした。
この体格なら6kgあってもおかしくないのにとなんでだろうと思っていました。
DB先生が「破壊されてます」と言っていた肝臓もころっと治ってしまったのに、
それでも太るという言葉とは無縁で、
もう大王は一生このくらい痩せたままなのかなあと思っていました。
ところがこの秋になって、飼い主二人が口々に「大王が重い」と言いはじめたのです。
3年半かかって、やっと食べて太れるカラダになったんだなあ、大王。
本当に長いことかかったけど、
原発危険区域で置き去りにされて放浪したダメージから
やっと回復したのかしらと思うとなんだか感無量です。
それと同時に若いんだなあと思います。
最近はめっきり顔つきがオヤジ臭くなりましたが、
それでも回復する若さを持っていたんですね。
これからもがんばれ、オヤジ。
そうそう、主治医のDB先生の奥さんは健康診断で大王を見るたびに
「まあ、良く毛が生えて」とおっしゃいます。
肝臓が悪かったころにあちこちハゲていた大王の様子を
いまだに忘れられないようです。
一方で胡留(うる)さんは、うちへ来て4年。
いまは週に3回点滴に通っており、余命いくばくもない状態です。
胡留さんは本当にキレイな猫で、しかも若く見えていたのですが
意外と高齢であることがわかりました。
1年前に肝数値が悪くなって、でも悪かったときの大王ほどではなかったのに
ずっと薬を飲ませていたのに良くなりません。
肝細胞は老齢でも再生するとDB先生は言うのですけども
良くならないということは、つまりは再生するチカラがないのだろうと思います。
とはいえ、いまでもジャンプもするし階段も上り下りするし、
低空飛行ながらも通常運転しています。
もう障子を破っても怒らないからね、胡留さん。
好きにしていいからなるたけ長生きしてください。
太ってきた大王と弱ってきた胡留さんを日々目の当たりにしていると、
明暗という言葉が浮かんでしまうのです。
胡留さんの現在の推定年齢は15〜16歳。
まあ、そういう年齢なんでしょうね (さ)