打ち合わせが終わったのがちょうど12時だった。
あたりの建物からぞろぞろと人が出てくる。
しかし食べ物屋があまりない。
立ち食いのうどん、チェーン店のカフェが何軒か。
蕎麦屋の幟が立っている銀行があるが、あれはどういう意味だ??
少し奥へ行くとイタリアンな大型バーがあるが、ランチはやってるかな?
いや、やってないぞ。やっているわけがない。
その近くに中華が一軒。さらに古風な喫茶店。
その喫茶店にはときどきお世話になっている。
打ち合わせの後にコーヒーと喫煙を求めて飛び込むのだ。
確かメニューには食べ物があったと思う。
よし、喫茶店にしよう。
いやあ、久しぶりだなあ。喫茶店でお昼ご飯を食べるのは。
意味もなくひとりで盛り上がってメニューを見た。
ややや、ナポリタンと和風スパゲティと焼きそばしかない。
...... ...... ....... 和風スパゲティを頼んだ。
すぐに出てきた。
ベーコンとピーマンとキャベツの入った塩味スパゲティだった。
どこが「和風」なのかわからんが、まあいい。
隣のおっちゃんがナポリタンを食べていたのでこっそり観察した。
昭和なナポリタンだった。
いかにも昔の喫茶店で出てきそうなナポリタン。
タマネギとハムと茹でておいたスパゲティを炒めて
ケチャップを絡めたやつだ。
「写真を撮らせてもらってもいいですか」とは言えなかった。
残念なことをした。
写真は撮りたいが食べたくないんだよね。
その後、待てど暮らせど忘れられているセットのコーヒーを催促して、
煮えたぎるような熱々をやっと飲んで店を出たのが12時45分だった。
そうそう、蕎麦屋の幟が立っている銀行はこれ ⇩
このカメラの位置から見渡しても蕎麦屋はないけどね。
まさか幟が蕎麦屋に愛想を尽かして逃げてきたわけでもないだろうに、
何故こんなところにあるのかね?
そのうち銀行を手なづけて蕎麦屋にするのかな?
意味がわからないけれど、インパクトはあるなあ (さ)