大根をスーパーで一年中売っているということは、
大根の葉っぱも一年中あるということですよね。
葉つきの大根を買えればいいですが、なければ間引き菜を買います。
畑に大根の種を蒔きますとわさわさと芽が出ます。
これをですね。葉が重ならないように間引きをするわけです。
双葉のときに間引きをし、本葉が出てまた間引きをして
立派な大根に育つ株を残していくのですが、
この間引き菜をスーパーで売っています。
私が生まれた徳島ではスダチの時期になると
「おねば」と称してこの大根葉の漬物が出まわります。
これにスダチをかけると、もう他におかずはいらないわというくらい
おいしいものでした。
「おねば」は「大根葉」です。
古い日本語では大根は「おおね(おほね)」ですから、大根葉=おおねば。
これが縮まって「おねば」になったと思われます。
私は漬物はつくりませんので、大根葉はもっぱらじゃこと炒めます。
強火でジャージャー炒めても水が出てきます。
この水がなくなったらちりめんじゃこを入れて醤油をじゅっとかけまわすだけの
実に簡単でおいしいおかずです。
思えば大根って根も葉もおいしいし、間引きもおいしいし、
偉大な野菜だなあと思います (さ)