小学生のときは年齢不相応な本を読んでいましたが、
つまりその、教師用の本棚から借り出しまして
雨月物語やらの古典の類ですね、
実は源氏物語もはじめて読んだのは小学校の図書館の本でした。
なんだかわからず右端から借りて読むみたいな感じで。
で、中学校に入りますと年齢相応と言いますか
シャーロック・ホームズなどを読むようになりました。
もちろん年齢不相応バージョンも読みましたが、
何しろ子供ですから「風と共に去りぬ」も「戦争と平和」も
同レベルで読むわけです。
トルストイに怒られそうですが。
さて、その頃は記憶力も現在より数段よかったですから
シャーロック・ホームズの登場人物の名前なども
主役級も脇役もことごとく覚えていましたし、
名前を言われたら、この事件のこの人ねなんて即座に答えられたものです。
ところがっ...ですね
先日、実に実に久しぶりに本棚の奥から出てきたホームズを読んでみたら、
あら〜〜、忘れているではありませんか。
もちろん覚えていることも多々ありましたが、忘れていることの方が多かったです。
おかげさまで面白く再読できましたけれども、
う〜ん、どうも、なんだかなあ。
「面白く再読」というのがなんだかなあ。
ちょっと情けないと思いました。
中学生といえば自分史的には古生代ですから仕方ないんですが、
シャーロキアンを自負していたころがなつかしいです。
それにしても記憶の滅亡って凄まじい勢いだなあ。
どうりで近頃はメガネをあちこちに置き忘れるはずだよ (さ)