胡留さんと大王にお客さまが来ました。
「にゃーにゃを見たい、にゃーにゃに触りたい」という2歳の男の子です。
名前は上田陽くんといいます。
そうなんです、あの「う〜ちゃん」こと上田浩和くんの息子です。
この間まで赤ちゃんだったのに、歩いています。
日本語らしきものを喋っています。
陽くん用の前菜にカボチャのマッシュと茹でた長芋のマヨ和えと
出汁巻玉子を用意しておいたら、
いきなり出汁巻にかぶりつきました。
自分のを食べ尽くし、ママの分も食べる陽くん。
さらに私のを半分あげたらこれも食べてしまった陽くん。
カボチャのマッシュは無視して、タケノコを食べる陽くん。
青大豆と昆布を炊いたのを食べる陽くん。
さらにはタコのガリシア風煮込みを食べる陽くん。
ニンニクとセロリがかなり入っているけど大丈夫か、陽くん??
そして、食べる合間に「にゃーにゃ」です。
うちのにゃーにゃ二匹の反応はというと、
陽くんに紹介されたとたん大王はダッシュで二階へ逃げ去りました。
ひとり残された胡留(うる)さんは落ち着き払っています。
尻尾から頭方向に、つまり逆なでされても平然としています。
やがて陽くんが歩きまわり始めると、尻尾をピンと立てて
台所から廊下へ、そして宴会部屋に戻るように先導します。
階段に座るときも下から三段め、いつもより低い位置取りです。
陽くんが転がり落ちても大丈夫な高さですし、
胡留さんが下から三段めにいると
陽くんはそれより高いところへ登りません。
3回くらい尻尾を踏まれたけど逃げなかったし、
陽くんが座ると50センチくらい離れたところで香箱を作って
ちゃんと見張っています。
すっすごい、胡留さん。
小さな子供にこんなに親切な猫なんて見たことないぞ。
親切というか、ちゃんとお世話をしているぞ。
子供のいる家に引き取られたら立派な子守猫になったかもしれないのに
オトナばかりの家でごめんね、胡留さん。
それにしても偉大だったなあ、胡留さん。
尻尾を立てて悠々と廊下を歩く胡留さんの後を
よちよちと陽くんがついていく様子を見たときは
腰をぬかさんばかりにびっくりしましたが、
それにしても大王がなさけない....(さ)