大好きな芝居です。劇団☆新感線の「髑髏城の七人」
実はこの芝居については2004年版のDVDまで持っていて
捨之介=市川染五郎、極楽太夫=高田聖子、沙霧=鈴木杏というキャストは、
なんかこう、かもし出す情のようなものがとてもよくて
髑髏史上最高じゃないかと思っているわけなのですが、
だからといっていつまでも同じキャストで芝居を続けられるわけでなし、
そこで新しい挑戦に踏み切るわけですよね、たぶんね。
そして今回の挑戦はすごいです。
花鳥風月と銘打って、同じ芝居を4通りのキャストで、4通りの演出で、
しかもできたばかりのグルグルまわる劇場で、
さらにもう一つ、それぞれが2ヶ月以上のロングランです。
なんかすごすぎて死人が出そうだけど、大丈夫かなあ。
その最初の「花」がステージアラウンド東京という劇場でいままさに公演中です。
行ったことのない劇場、しかも大川(隅田川)の向こうとなると
無事にたどり着く自信が全くありません。
会社からならたいして距離はなさそうだからタクシーで行こう。
一台めのタクシー、地図を見せても「どこかわからん」とギブアップ。
そも住所をカーナビに打ち込めないのですね。
いままで番地がなかったところに新しい番地ができたようで、
カーナビには載っていないのです。
そして二台めのタクシー、同じくカーナビに失敗し
老齢の運転手さんでしたが、地図を長々と睨んで「よしっ」と気合を入れて
やっと出発してくれました。
出発さえすれば到着もします。
なんとかたどり着きました。ああ、やれやれ。
これから観に行くかたはご注意くださいね。
タクシーに乗ればいいだろうって考えは甘いです。
新橋からユリカモメがよさそうですよ。
そして、さすが大川(隅田川)の向こうだけあって風景が違います。
空が広いです(上の写真)
日頃は建物と建物に切り取られたせせこましい空ばかり見ているので
なんだか気持ちよかったなあ。
劇場には喫煙コーナーもちゃんとあります(下の写真)
さて、そしてです。芝居です。
芝居というより「グルグル」です・
この劇場は客席がまわるのです。
まわり始めると「おおっ、まわっとる」という感じがあります。
当然といえば当然ですけども、グルグルが体感できるわけです。
このグルグルと映像の組み合わせが素敵なのですが、
組み合わせってやっぱ人がやってるわけでしょ?
大変じゃないのかなあ。
そして、それに合わせて動く役者の皆さんは??
ただでさえ舞台の上手から下手までの距離が長くて
動くのしんどそうだし、殺陣なんぞやったら即死しそうだし。
でも皆さん死にもしないで動いていらっしゃいました。
役者ってすごいなあ。根性あるなあ。
あたしゃ端から端まで走るだけでもイヤですぜ。
途中20分の休憩を挟んで3時間半、
グルグルまわる劇場と役者の皆さんの奮闘を
たっぷり楽しませんていただきました。
もうもう、本当にありがとうございます。
「奮闘」とはこのことかというような奮闘ぶりでした。
思わず感謝の念がわいてきます。
楽日まで頑張って生き延びてくださいね。
スタッフの皆さんもね。
死んだら骨は拾います、嘘ですけど。
ああ、そうそう。
芝居には関係ないですが、この劇場には罠があります。
どうも自販機がないようなのです。
で、ロビーのカフェでペットボトルの水を売ってます。
1本300円です。これもご注意くださいね。
こういう細かいことに注意を払うと芝居もより良く楽しめます。
それでは皆さん、グルグル劇場で「髑髏城の七人」をお楽しみください。
公演は始まったばかり。当日券もあるようです (さ)
劇団☆新感線「髑髏城の七人・花」
http://www.tbs.co.jp/stagearound/hanadokuro/
動画を探したら見つかったので貼っておきます。
主役のかた、この動画ではまだ化粧ちゃんとしていますが
エンディングのときはすっかり落ちていたような...
本当にお疲れさまです。
あ、狂気じみた天魔王、よかったです。