お客に持って帰ってもらおうとジプロックに入れたスルメを
大王が盗もうとしました。窃盗未遂というやつです。
あと、正しくは「スルメ」ではなく
「ゲソのスルメ」というのか「スルメのゲソ」というのか、
ともかく足の部分だけ集めて売っていたやつです。
とっておきの白イカのスルメを焼こうとしたら見つからなくて、
何しろ大王の目の届かないところに隠しまわるものですから
隠した本人もわからなくなってしまうんですね。
そこで、しょうがないので手近にあったゲソスルメを焼いたら
お客さんが面白がってくれたので、
少しお分けしますわよてなことでジプロックに入れました。
さあ、それから数十分後のこと。
大王がそのジプロックをくわえて運んでいます。
盗んでいるという気配をまるで感じさせず、
とても真面目に作業をしていますぜという様子で運んでいます。
あら〜〜〜、大王!!!
見つかってもまったく悪びれません。
「あ、運ぶ場所はここじゃなかったでしたっけ」という顔つきで
素直にスルメを離しまして、
すっぱりとあきらめのいいところを見せました。
しかしアレですね。
上手に盗むには緊迫感があるとダメなんですね。
大王のように「作業です」という顔で盗むと
現場を目撃しても、盗まれているという情報が脳に伝わるまでに
多少の時間がかかるようです。
それにしても大王の盗みのテクニックはなかなかだと思いました。
迷いがなく、無邪気で、盗みを感じさせません。
気をつけなくちゃ...(さ)