毎年彼岸花が咲くご近所の庭が二軒とも今年は咲きません。
咲かないというか、どうも撤去されたようなのです。
もともと住人が植えたものではなさそうで
田んぼか畑のあぜ道に植わっていたものだと思うのですが、
それが宅地になったときに土の中の球根があちこちの庭に
ばらまかれたんでしょう。
彼岸花はそんな繁殖をします。
土の表面に顔を出した球根をカラスが運ぶこともあるそうです。
くわえたはいいけれど彼岸花は毒がありますから
ペッペッて吐き出して、吐き出された球根が土に落ちて芽を出すとかですね。
規模が大きいのは洪水です。
洪水で球根ごと土砂が流されるケースは多いそうです。
開発も彼岸花にとっては洪水と似たようなものなのでしょう。
そんなわけで、マンションの植え込みのなかとか、
思わぬところで咲いていることがあります。
さて、写真の彼岸花は植木鉢で咲いていました。
もともとその植木鉢には何かの木を植えてあるのですが
なぜか彼岸花が飛び込んで同居しているのです。
これが不思議です。
日本の彼岸花はほとんど三倍体で種を結ばず、球根で繁殖します。
ごく稀に種を結ぶ彼岸花(二倍体か四倍体)があるようですが
種はけっこう大きくて、風でフワフワ飛ぶタンポポの種とはわけが違います。
う〜ん、不思議だなあ。どうなっているんだろう。
どうにも説明ができません。
どなたか、こういう現象を解明できるかた、教えて下さい (さ)