写真はイヌホオズキです。
草むしりをしていない道端や空き地に生えます。
気をつけて見ているとあちこちにあります。
早い話が雑草です。
漢字で書くと「犬酸漿」ですが、この「犬」は当て字で
もともとは「ホオヅキに非ず」の「非(いな)」がイヌに転化したという説があります。
犬は狩猟の友ですし、牧羊犬というのもありますし、
役に立たない代名詞にされるいわれはないのですから、
やはり「非」が「イヌ」になったと思わないといけません。
犬に怒られます。
さて、このイヌホオズキはホオズキと同じナス科の仲間ですが、
こちらは有毒です。
根に毒があるとか実に毒があるとか生やさしいものではなく
全身にアルカロイドの毒があります。
近頃の子供は雑草と遊ぶようなことをしないでしょうから
知識がなくてかえって危ないような気がしますね。
私がチビだった頃は口に入るものは草だろうが木の実だろうが花だろうが、
ともかく食べていましたし、
草相撲をしたり輪っかを編んだり、夏には色水をつくったり、
草や木に遊んでもらっていたわけですが、
誰が教えるのか毒のあるものは決して口にしませんでした。
オトナになってからもですね、
白状しますとイギリスの田舎のあたりで黒い実を見つけて
これはベリー類だろうと思って早くも口に入れたことありますが、
甘酸っぱくてうまかったですね。
渋谷のはずれで桑の実を見つけて食べたこともあります。
こんな意地汚い私がいまだに中毒もしないで生きているのが不思議ですが、
幼少時の記憶が「これは食うなよ」とささやくのでしょうね。
そういえばイヌホオヅキの黒い実はうまそうに見えるけど
不思議と食べたいと思ったことはありません (さ)