鯖の塩焼き、ワカメの味噌汁、春雨とキュウリの酢の物という
絵に描いたような昼定食です。
新富町の、おばちゃんふたりがやっていた定食屋で
いまはおばちゃんがひとりになって、
もうひとりは男の人になりました。
その男の人が厨房に立っているのですが
鯖の塩焼き定食が出来上がってお盆に並べたのが写真の状態です。
まっいいかと食べようとしたら
おばちゃんが塩焼きの皿の向きを直しにきました。
そうなんです、焼き魚は頭が左にこなくちゃね。
昔のことですが
日本で米が不作で足りなくなって外国から輸入したことがありました。
外米を混ぜないと米屋が米を売らないということにもなって、
とはいえ外米抜きの米を買う方法はあったわけですけれども、
外で食べるご飯は外米100%または外米まじりで
たいへんまずいご飯になった一時期があります。
そのとき、この定食屋のご飯は100%日本米でした。
当時この定食屋の揚げ物のおかずは
あからさまに冷凍食品でしたし(いまはどうなんだろう)
かくべつうまいおかずがあったわけでもなかったですが、
いつも通りの日本の米のご飯はうまかったです。
久しぶりにこの店で鯖の塩焼きを食べて
そんなことを思い出しました (さ)