故ハエタローの介護で延び延びになっていた温泉行きを決行したのは
新しい猫胡留(うる)が来て数日めのいまならば
施設で入れ替わり立ち替わりボランティアが世話をしに来るのに
慣れている状態だろう思ったからだ。
あと1〜2週間もして我が家になじんでくると
飼い主がいないことに不安をおぼえるだろうし
1~2ヶ月すると、こんどはいなくなっても帰ってくるという信頼が生まれるだろうけれど
その時期になると山は雪になって副会長の車で行けなくなる。
それっ今だということで決行したのだが、実は密かに思うところもあった。
それは猫ダイエットのきっかけであった。
胡留はちょっと太りすぎている...のだが
飼い主は甘いのでなかなかダイエットをさせられない。
もっとも主食は缶詰なのでカロリーは低い。
インドア用のドライフードも併用はしているが、
好みの味ではないらしく、あまり食べない。
まあ時間が経てば巨大なお尻のあたりもほっそりするかもと思うものの
問題はおかわりを要求されたときに断れない飼い主にあった。
しかし猫シッターなら、餌や水の世話をすると帰ってしまうので
胡留としては要求する相手がいない。
よし、これだね。
作戦は成功したように思う。
帰宅してみると、心なしかお尻のあたりが少々小さくなっていた。
できればいま食べない缶詰も食べるようになっていてもらいたかったが
それは無理だったようだ。
シッターさんからの毎日のメールを読むと
食べていないフードが必ずひとつあった。
それは食べないことを承知でお願いしてあった缶詰で
種類は銀のスプーンやシーバなど。
胡留はいまのところウエットタイプの餌はカルカンしか食べないので
空腹時を狙って食べる範囲を広げてもらおうという深謀遠慮だったのだ。
深謀遠慮は失敗したが、ダイエット作戦としては成功だった。
成功だったのだが、なにしろ飼い主が甘いので、
帰宅した瞬間にナマリブシを要求されて、ほいほいと与えてしまった。
ナマリブシをひと皿、ナマリブシを混ぜた猫缶をひと皿、
またたく間にオヤツとして食べてしまった胡留であった。
どうも、あっという間に元のもくあみだ。
しかし、「うるる、にゃん」とかわいい声で鳴く猫に
抵抗できる飼い主がいるだろうか...
この週末は健康診断に連れて行こうと思っているのだが
太りすぎと言われたらどうしよう...(さ)
胡留(うる)の近況:なにかと話しかけてくるようになった。
せせこましい場所の探索がはじまった。
したがって酒瓶を倒したり座布団の山をくずしたりする。
今朝は早起きをした。
走るようになった。じゃれるようになった。
失敗したら走って現場から遠ざかる。
しかし勢い余って往復してしまい、再び現場に戻る姿も目撃した。
ひとり遊びをする。
何かを仮想敵に見立てたまではよいが、睨み合っただけで敗北し
耳を後に倒して駆け足で逃げ去った(弱すぎる)