ある晩、帰って来たら郵便受けにこの本が入っていました。
まずお礼を申し上げます。
萩尾さん、ありがとうございます。
子供たちが朗読するための脚本を井上ひさしさんが書き
挿絵を萩尾望都さんが描いた本です。
絵本として読むこともできます。
この本は水に対する問題意識がテーマになっています。
21世紀は水の世紀、水が原因で戦争が起きるだろうと
かなり以前から言われてきました。
一本の大河の水をめぐって争う複数の国々、
干上がった湖、水を失った川、ヒ素の混じる井戸水。
2025年には世界の人口のおよそ半分が水不足に直面するといいます。
日本は島国で他国と水争いをしたことはありませんが
将来水戦争に巻き込まれない保証はありません。
この国は大量の食料を輸入に頼っています。
1kgの小麦を生産するために2トンの水を消費し
1kgの牛肉には20トンの水が消費されているという計算をすると
日本は世界中から大量の水を輸入していることになるからです。
子供たちのためにわかりやすく書かれていますが
この本の内容は、水の惑星から水が滅びていくという
事実にもとづいた物語です。
たいへん恐ろしい現実がここにあります。
しかし、萩尾さんの絵はキレイです.
うわ〜〜、とか、ひえ〜〜、とか
ファンなら声を上げそうな絵が何枚もあります。
そして、ともかくも見とれてしまうのです。ああ...(さ)
Amazon.co.jp: 水の手紙: 群読のために: 井上 ひさし, 萩尾 望都