今年ハエタローが開けた障子の穴はいまのところふたつ。
まあたいしたことはない、去年に較べれば。
そうはいっても穴のまま放っておくのもみっともない。
しかし、ここでハタと気づく。
去年や一昨年はあんなにボロボロに破られたのをしばらく放置できたのに
なぜ今年は放っとけないのだろう。
それはたぶん程度の問題だ。
全体的にボロボロになってしまえば
張り替えるまでは仕方ないし、張り替えてもまた破るわけなので
まあしばらくは放っておこうとあきらめてしまうのだ。
小さな穴ふたつだとかえって気にかかってしかたがない。
塞ごうか切り取ろうかと考えて、切り取ることにした。
破ったところから外を見たいのだったら、これで満足するだろう。
ぜひ満足してもらいたい。いや、満足するのだぞ、ハエタロー(さ)