以前も書いたが、
これはこのあたりの冷やし中華としてはまあまあ普通の
意欲のない店の味である。
うまいとはいえないが格別まずくもない。
ただ、上に乗っているナルトは世界一まずい。
まずい以前に食感がスカスカで、冷凍解凍を繰り返したような不気味な味がする。
まずいのは十二分にわかっているので食べなければよいのだが
先日、1年数ヶ月ぶりくらいにこのまずいナルトを食っちまったのだ。
思わず箸がのびてしまったのだ。
やっぱりそれはたいへんまずかった。
少しも変わらぬまずさだった。
どうやったらこのまずさを維持できるのだろう。
仕入れ先はもちろん、冷凍庫や冷蔵庫の温度も十年一日のごとく同じなのだろうか。
この、まずさを維持するためには
ナルトはまずいものだというあきらめが必要だと思うが
この店の人は自分のつくった冷やし中華を食べるとき
ナルトを飾っていないのではないだろうか。
ナルトは飾りものだからまずくて当たり前、客が残しても気にしない、
もし自分たちが冷やし中華を食べることがあってもナルトは入れない...
というような、さまざまな要因が組み合わさって
この世界一まずいナルトの王座を維持しているような気がする(さ)