写真は明治のころにやってきた花で、和名をヒメヒオウギズイセンというのだが
私が子供のころはこの花を金魚草と呼んでいた。
キンギョソウという正式名称を持つ花よりはよほど金魚に似ていると思う。
田舎の家でも咲いていたし、川辺で野生化もしていたし
要するに繁殖力が強い花なのだと思うが、東京の庭ではあまり見かけない。
園芸といえば洋花になってしまっているので
こういう古風な花はすっかり時流に置き去られてしまっている。
そういえば忘れられた花は多い。
タマスダレはまだときたま見かけるが
カンナ、ダリヤ、ホウセンカなどはどこへ消えたのだろう。
タチアオイは去年まで通勤途中に一カ所咲いているところがあったが
今年はあのノッポな姿を見ないので、刈られてしまったのかもしれない。
月見草の咲く庭も東京にはないし
ホウセンカを爪紅と呼ぶことを知る人も少ないだろう。
まあ、生命力は強そうなので
どこか田舎の農家の庭先で生き延びてくれているとは思うのだが(さ)