舗道の赤い模様に見えますが、舗道に落ちたヤマモモです。
ヤマモモの赤黒い実は東京で売っているのを見たことがありませんが
子供のころはよく食べていました。
私のふるさと徳島の県木でもあります。
ヤマモモの実は野趣があっておいしいですが
収穫期は短く、徳島にいてもうかうかしていると食べ損ねてしまいます。
東京で売っていないのは気前よく県外に出すほど採れない、
たいへん傷みやすいので流通に乗りにくい、などの事情があると察します。
さて、近所の公園にはヤマモモの木が一本あり
その木は雌なので実が成ります。
すると、世田谷中の、というと大げさですが
こんなにいたのかと思うほどのムクドリがやってきます。
ヤマモモの木が「重いからどけ」というくらい大量のムクドリが
木のなかにもぐりこんでいます。
落ちている実ではなくまだ枝についている実を食っているわけです。
食事中のムクドリらが何かに驚いて一斉に飛ぶときは壮観です。
しかし奴らも無精で、あまり遠くへ行きません。
すぐそばの巨大な木のなかにもぐっています。
飛翔距離10メートルあるかないかです。
ヤマモモを食い過ぎているわりには運動量が足りないのではと
心配するくらいです。
ヤマモモの近くの電線には、
見張りのムクドリがちゃんと止まっています(下の写真)
食い散らかしているようでも、一応は集団として統率がとれているようです(さ)