茶虎の賢猫はよく瞑想していた。
正しくは瞑想しているような顔つきでじっと座っていることがあった。
賢猫は本当に賢い猫だったので瞑想するのも不思議ではなかったが
ハエタローもときに瞑想中のような顔つきをするのはなぜだろう。
この顔でなにを考えているのだろう。
ただ単に眠いから目を閉じているだけなのか、
散歩に行こうかどうしようか悩んでいるのか、
あの障子は全部破った方がいいのでは、などとたくらんでいるのか。
猫ちぐらは爪研ぎに具合がいいなあと満足しているのか。
魚としさんのナマリブシはうまいと感動しているのか。
内緒で出入りしている秘密の小部屋がバレなければいいがと
わざと素知らぬ顔をしているのか...(とっくにバレとるわっ)
どうもそのあたりに謎が多い(さ)